ここはグリーン・ウッド1

「兄貴の母校に入学したのはいいけれど、病気で入寮が遅れた一也くん。寮長の光流や生徒会長の忍からはからかわれるし、同室の瞬は外見はほとんど女の子というオビョーキ者!!緑林寮のホットな生活を描いた「ここはグリーン・ウッド」他三編。那須雪絵の純な世界をここに再現。」

「顔よし頭よし性格悪しの寮長光流先輩が誘拐された。犯人はあのスーパー生徒会長忍先輩のお姉さん。蓮川(すか)ちゃんも瞬もすごく心配しているのに、忍先輩の冷たいこと!はた迷惑な姉弟げんかだねー。大好評の「ここはグリーン・ウッド」第2巻はあぶねー女(やつ)の勢ぞろいだい!」

引用:那須雪絵 「ここはグリーン・ウッド 第1巻、第2巻」 白泉社 花とゆめCOMICS 帯より

ネタバレありです。ご注意ください。

この漫画は私のバイブルと言っても過言ではないくらい大大大好きな作品です。男子校の学生寮(通称:緑林寮)を舞台とした青春ドタバタコメディで、1986年から1991年にかけて少女漫画「花とゆめ」で連載、さらに1991年から1993年にはOVA化もされており、私が最初に今作を見たのはOVA化されたアニメだった。OVA化された当時、生まれていなかった私がいつどこでこのアニメを見たのかさっぱり記憶がなくて悔しい。私はバイブルにいつどこで出会った、、、?

漫画を購入したのはずいぶん後になってから。長年、廃版になってると思ってたんだけど、なんと電子書籍があったの。それを見つけた時の嬉しさったらない。

全巻読んでみて分かったのは、OVAは決して良いとこ取りではなく、どのエピソードもめちゃくちゃおもしろい!!!ってこと。むしろOVAではなくアニメ化してほしいと思うくらい。今からでも、と思うけど時代的に難しそう(未成年の飲酒シーンやら、ジェンダー的な面で)

そんなわけで「ここはグリーン・ウッド」についての愛が溢れてとまらないので、1巻ずつツボを書き連ねていこうと思います!!!!!わ~~~い!!

作品全体の好きなところ

  • 私の思う1980年代のイメージは、今作で出来上がってる(違うとしても今作の連作が良しとされていた時代ということは事実なので)。世の中が華やかで元気でエネルギッシュだなぁと思う。世界観が根明というか、悲壮感が全く感じられない。私もこんな時代を体験してみたかったなぁとしみじみ思う。
  • 忍、光流のシンメ。シンメ厨の私、大歓喜。太陽と月、黒と白、表と裏、みたいな正反対の二人がつるんでるんですよ。最高で最強。そんで、二人とも美青年でスタイル抜群。容姿端麗かつ成績優秀で教師陣からも信頼され生徒会長や寮長として大活躍なわけ。でも、優等生枠ではなく悪童感のある二人がとても好き。2人が揃って何かやってたら、またろくな事やっとらんな、と確信出来る。
  • 登場人物たちがたびたび作者さんにフォローやツッコミを入れていて、コミュニケーションとってるのが楽しい!ご都合主義上等!ご都合主義万歳!!
  • 日常が楽しい。全国制覇したり、ひとつなぎの大秘宝を探したり、大恋愛したりするわけではなく、学校生活のドタバタを描いているだけでこんなに楽しいのって、作者さん天才だなと思う。
  • 作画がとても好き。これは年代特有のものなのだろうか。みんな美男美女に見えるし、色気があって好き。それとの対比でデフォルメされた絵がより一層可愛く見えるのも好き。

主な登場人物の好きなところ

蓮川 一也(はすかわ かずや)

不幸を背負いがちな主人公。可哀そうなくらい不憫が似合う。光流のことが大好きなすかちゃんがかわいくて好き。

如月 瞬(きさらぎ しゅん)

かわいい!かわいいは正義!天真爛漫でかわいくて大好き(何回かわいい言うんだ)。本当、天使かな。わりとずけずけと物を言うのも、表裏のない瞬らしくて好き。

手塚 忍(てづか しのぶ)

まず、顔が好きです。光流のことを信頼して連るんでいるところも好き。すかちゃんや瞬のことをおもしろがって構っている忍を見るのも楽しい。意外とノリが良いところも好き。あと、OVAでは声:関俊彦さんなんですが、これがもう本当ぴったりで!忍の良さが何倍にもなってるので本当必見!!!

池田 光流(いけだ みつる)

まず、顔が好きです(2回目)。イケメンに描こうという作者さんの気合を感じる。多分、絶対、力を入れてる(断言)。どんなときでも忘れられない下まつげには、特にその意気込みを感じられる。イケメンで人気者で誰からも好かれる立場でありながら、完璧ではないところも好きです。ズルもするしがむしゃらにもなるし、大人げないこともする。そういう人間臭い光流だからみんなに慕われてるんだろうな、と思う。

1巻のツボ(順不同)

  • 1話でどんどん話が進んでいく。そのテンポの速さ、展開の速さにぐんぐん世界観に引き込まれる。
  • 度々背景に花を背負って登場する瞬がかわいい。
  • 光流×瞬の組み合わせは中々絵的にお似合いで目福。特に連れ立って買い出しに行く2人、カップルかよ。
  • 雪合戦時、アイドル雑誌の1ショットのような光流のポーズ。いいぞ!
  • 瞬のセリフの語尾によく♡マークが入るのがかわいい。ばっちり千夏さんボイスで再現される。
  • 忍→光流の「好きだぜ」。このくだりは個人的に1巻のハイライト部分。この「好きだぜ」に至るまでのきゅんポイントは①光流が部屋のドアを開けると、こたつに入っている忍が振り向く(きゅん)②ちゃんちゃんこを着てこたつに入っている忍(きゅん)③言葉のやりとりはなくとも光流のことはお見通しな忍(きゅん)④思わず笑ってしまうくらい光流のことがおもしろい&愛しい忍(きゅん)③あの忍に何の遠慮もなくティッシュ箱を投げる光流(きゅん)④ちゃんと光流のほうを見て「好きだぜ 光流」を言う忍(きゅん×100)。
  • 美恵子ちゃんの「逃げます!」を聞いて「逃げるって言った♩」と目を合わせて笑う光流と忍の悪ガキ感たまらん。面倒ごとに自分たちから首を突っこんでいくスタイル。いやむしろ光流と忍は面倒ごとなんて思ってないのか。なんか面白そうなことになりそうじゃん!てなもんか(そしてその二人を見てすかちゃんが呆れるまでがお約束)
  • 1エピソードしか出てこない女の子の名前が「まるあ」という適当さ加減も好き。①←これの1をあに変えて、「まるあ」です(変換で出てこないので説明が難しい)
  • バレンタインエピソード回に「みんな愛のせいね」のタイトルをつけるセンスが好き。この漫画、これ以外にも言葉のチョイスがいちいち秀逸なんですよ。
  • 忍がさらっと光流の実家に泊まりに行った発言してるけど、そのエピソード読みたい。たまたま同室になっただけじゃなくて、本当に仲良しな友達の二人尊い。
  • 忍が光流のことを「友達」と家族に話したことを聞いた時の光流の表情がたまりません(シンメ厨大喜び)
  • お正月にはきちんと実家に帰る真面目な渚お姉さま。しかも忍と顔を合わせると分かっていながらきちんと帰る。えらい。
  • 忍が救出に来た時のアイコンタクトも良いです。シンメ厨大よろ(以下略
  • 緑都学園の制服がブレザーなの大正解では。ありがとうございます。忍と光流は絶対にブレザー派、すかちゃんは学ランも似合いそう、と思ってる。
  • ブラコンのはすかわ兄もイケメンで良き。
  • 笑って目がなくなった時、瞬と光流は美化されがちなのに、なぜか狐化する忍。
  • 忍と光流は身長がだいたい同じくらい?なのか、一緒にいるときのペア感がたまらん。
  • 高校生だが、酒も飲む。寮の醍醐味っすよね。
  • 「蚊のかっちゃん」。一つ一つ拾っているとキリがないけど、こういう何気ないセリフもツボ。
  • 面倒ごとにおもしろがって首突っ込んでくタイプの光流と忍に巻き込まれるすかちゃんの図、最高。忍が意外とこういうことに乗り気なのも良い。
  • 去り際に「また会おうね」がすっと出てくる光流、究極の人たらしだと思う(好きになっちゃうじゃん)
  • 美恵子とのドタバタ後のオチも最高。可哀そうだけど、みんなのジト目に笑ってしまう。
  • 個性派は充分間に合っているというのに、さらに強力な渚お姉さまと愉快な仲間たちまで登場する。個性が大渋滞していて、おもしろすぎる。
  • 渚お姉さま、個性つよつよで変態キャラなのに、主要4人がそれの上をいくつよつよキャラなので、渚お姉さまが不憫に思えてくる不思議現象が起きる。
  • 光流の作画が美しすぎて、ベルばらか!?中世ヨーロッパの貴族なのか!?と思う時がある。
  • 渡辺くんが可愛いくてきゅんきゅんする。守ってあげたくなる可愛さ。気持ち分かるぞ!藤掛!!というかもう渡辺くんみたいな子が男子寮なんかを選んでしまった時点で、、、(腐)
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