ネタバレありです。ご注意ください。
子どもの頃、うっすら見た記憶があったものの、キャッチーなセリフをおぼろげに覚えていただけで、ストーリーはほぼ把握していない状態だった。そのまま今日まで見返す機会がなく過ごしていたが、去年、アマプラ配信で見たのをきっかけにドはまり。年を超えた2024年現在も相変わらずめちゃくちゃハマって見返してる。同じ堤監督のSPECも見てたから、TRICKにハマったのはもはや必然。
原点にして頂点ってこのことかと。もちろんどのシリーズもどのエピソードもおもしろいし、言わずもがな誰もが知る名作なので、もはや好みの問題だけど、このシーズン1の密度の濃さといったら。もうね、おもしろくない瞬間が一つもない。初っ端からアクセル全開。堤ワールド全開。やりたいことをやれるだけ、許されるだけ詰め込みました!ってなもんで、好きな人はとことんハマるだろうなって感じ。
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\ トリック1 /
癖が強いんよ
私の中のノブがずーっと言ってる。癖が強いんじゃって。相席食堂形式で見たらツッコミ箇所過多で一生終わらないだろうし、なんなら先に「待てい」ボタンが壊れそう。
主要キャラはもちろんのこと、出る人出る人癖がすごい。出てきた瞬間のクセ者感がすごい。村人A、通行人B、みたいなモブでもものすごい癖強。そんで、そんなクセ者揃いの中で埋もれるどころか抜きん出てる主要キャラたち。もうね、大好き。エピソード毎の敵キャラもラスボス級のヤツばかりで癖が大渋滞してる。あと、圧強め。最高。
特にと言われたら、やっぱりミラクル三井が好き。そんで、奈緒子や上田がミラクル三井の存在をそのまま受け入れているのもおかしい。女優帽にマントにあの化粧だよ。ツッコミどころしかないじゃん。奈緒子があまりにも自然にミラクル呼びしてるのもおかしい。いや、どこにもツッコまんのかい、とこちらがツッコむはめに。
ストーリーとしてもミラクル三井回が一番好きだ。村から出られない閉塞感とか、矢部との絡みが多めなところとか。あと、謎解き部分もぞわぞわした。前田さんの刑事手帳を見つけた瞬間とか、物陰から次々と村人が姿を現す瞬間とか、胸のざわめきが凄かった。癖が強いんじゃっておもしろがってたら、ミステリーの醍醐味まで味わえて、もうハマるしかねえ!降参!!って感じ。
その他
- 仲間由紀恵がめちゃくちゃ美人。何しててもどんな服着てても何言ってても顔が良すぎる。
- 印象に残ってたのが「スリットー!」とか「もどーれー!」のキャッチーなフレーズだけだったから、こんな鬱々とした作品だったんか、、、とちょっとびっくりした。コメディとの落差がすごいわ。真実が正しい、正しいが正義とは限らない。難しい。
- 登場する村とか団体とかめちゃくちゃなんだけど、絶対無いとは言い切れない絶妙さがある。日本のどこかに本当にありそう。
- シリアスコメディドラマかと思いきや、ちゃんと謎解きもやるシリアスコメディミステリードラマだった。やや強引な謎解きもあるけど、謎解き楽しい。
- どのBGM&SEも大ハマり。
- 絶対に恋愛には発展しないけど、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけお似合いなのになぁと思わせてくれる上田山田コンビの関係性が好き。
月光
このGWに、突然、月光の良さに気付いてしまった。本当ハマる瞬間って不思議。それまでも何十回って聞いてたのに、ある日突然、え、めっちゃ良い曲じゃんって瞬間があった。ちょっと、もう一回ちゃんと聞こうと思って、集中して聞いたらもうダメだった。
なんかもう人生辛い。この何にもない真っ平らな人生が辛い。辛いと思うこの人生を続けていくしかないことが辛い。私以外のみんなが幸せに見えて辛い。すごく生きづらいのに、平気なふりして世の中に溶け込んでいないといけないのが辛い。生きるの難しすぎる。考え出したらきりないくらい何もかもが辛いけど、でも、鬼束ちひろの歌に出会えてよかった。月光を聞きながら泣ける今この時間があって良かった。そう思いながら、繰り返しボタンを押し、泣く。そんな2024年のGW。
このドラマのために書き下ろした曲じゃないのに、ぴったりっていうのが、運命的で素敵だな。TRICKに鬼束ちひろの歌があって良かった。TRICKにハマって鬼束ちひろを知ることが出来て本当に良かった。